アーティストであり、クジラ別館スタッフでもある
塩川 愛 による個展 『 記憶の蓋 』を開催します。
会期 11/13(月)-11/16(木)
時間 9:00-17:00
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4畳半ほどの自室をとつぜんコピー用紙で覆った。
壁、床、天井 すべてを内側から紙で張りめぐらす。
なぜそうしたかは わからない。
そうしたかったから そうした。
私は数ヶ月のあいだ、そのなかで暮らした。
多くの時間横たわり、たまに絵筆を走らせる。
その部屋はぽっかり切り取られて、まるで浮かんでいるようで、深く沈んでいるようでもあった。
そこですごすのは、妙に安らいだ。
私が私にかえっていくようだった。
『記憶の蓋』というタイトルは、車窓をながめていたら ぽつっと水滴が頭頂部に落ちるみたいにあらわれた。
部屋をとつぜん紙で覆った理由も、『記憶の蓋』という言葉が浮かんだ理由も、私のなかを探ったら、それらしいもので継ぐことはできそうだけど、今回はやめておく。
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自分の部屋でない場所で、そのときそうしたい場所をつくります。
きっと「私が私にかえる」ような場所がいい。
ご興味持たれた方は足をお運びください。
塩川 愛(しおかわ めぐみ)
山梨県生まれ。
漫画を制作するかたわら、空間を紙で覆うパフォーマンスを行う。
個展『水滴を介した光の中で空を飛ぶこと』『未定の場所』など